美しい木目のリングはどうやって作る?
さまざまなブランドで作られている木目金のリングについて作り方が気になることも多いでしょう。
詳細は各ブランドによって違うものの、こちらでは基本的な作り方をご紹介します。
素材の選別
完成品に浮かぶ木目はすべて素材の色で作られており、着色といった仕上げの加工によるものではありません。
つまり木目の色の数だけ別々の素材を組み合わせているわけですから、作り方のスタートはその素材の選別となります。
この時点で選んだ素材の色が完成品に現れますから、作りたい木目の色合いから素材をピックアップします。
たとえば白とグレーとピンクの木目を作りたいなら、シルバー、ホワイトゴールド、ピンクゴールドといった形です。
選んだ素材の溶接
ピックアップしたそれぞれの素材を重ねてから1000度近い高温で熱します。
これによりバラバラだった素材が1つの金属となりますが、色まで溶け合って混ざるわけではなく、色の違いが層のようにわかれているのがわかります。
溶接した金属を木目模様に見えるように加工する
溶接しただけではまだ木目のようには見えませんが、その金属の中には複数の素材の色がもう含まれているため、部分的に違う色を表に出せば特定の模様を作れるようになっています。
専門技術を身に付けている木目金職人の手でさまざまな加工を施すと、まるで木目のように見える模様が表に現れるのです。
ちなみにここで行う加工は「叩いて伸ばす」、「表面を削る」、「金属片をねじる」などです。
リングに仕上げる
木目模様の浮かぶ金属片を加工してリングに仕上げます。
ただ形をリング状にすれば終わりではなく、表面の磨きやつや消し加工など、注文された通りの新品の指輪として最終仕上げの加工も施し、ようやく完成です。
高い技術力によって作られた指輪に
ご紹介したのはあくまで基本的な作り方となり、すべての工房でこの作り方をしているとは限りませんが、いずれにしても高い技術力により作られている点は変わりません。
特別な記念品にも使える高品質な指輪となりますから、人生の節目を祝う記念品を探しているときにもおすすめです。